小園健太に続く市和歌山の剛腕
市和歌山(和歌山)
米田 天翼(よねだ つばさ)
投手/174センチ78キロ/右投右打
【こんな選手】
テンポよく、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ。先輩の小園健太(DeNAドラフト1位)に比べるとスケールこそ小さいものの、打者の手元でグイーンと伸びるストレートはただ者じゃない。多彩な変化球も器用に操り、状況に応じて三振を狙うか打たせてとるかで勝負できる技と嗅覚を併せ持つ。高校の一つ先輩には小園健太、松川虎生(千葉ロッテ1位)のドラフト1位バッテリーがいた。
【中学時代】
出身チーム:貝塚シニア
主な成績(ポジション):中学3年の7月、富田林シニア40周年記念大会優勝、同8月のリポビタンカップ第47回日本リトルシニア日本選手権大会出場(1回戦敗退)。投手の他、外野手や一塁手として主に3番打者に座るなど、打撃でも活躍。
【1年秋】
和歌山県大会(優勝):決勝の和歌山東戦で先発し、小園健太がつないで優勝。
近畿大会(ベスト4):準決勝の智辯学園戦で先発するも1回2/3を投げ、失点4で降板する。
【2年春】
甲子園(2回戦):2回戦の明豊戦で先発し、4回を投げ、被安打4、自責点1の力投も1-2で惜敗。142キロをマークし、熱視線を浴びる。
和歌山県大会(準優勝):準々決勝の熊野戦で先発し、4回を投げ、被安打1、奪三振5で先輩右腕・小園健太につないで完封リレー。決勝の智辯和歌山戦で3回から登板し、3回を投げ、被安打3、失点1。
【2年夏】
和歌山大会(準優勝):3回戦の田辺工戦で先発。7回を投げ、被安打4、奪三振10をマークし、先輩右腕・江川凌世につないだ。
【2年秋】
和歌山県大会(優勝):準々決勝の桐蔭戦では被安打5、奪三振11の完封。準決勝の和歌山商戦では被安打6、失点2の完投。決勝の和歌山東戦では3番手として登板し、連投にも関わらず140キロ後半のストレートで押しまくり、試合を締めた。
近畿大会(ベスト8):1回戦の神戸学院大付戦で被安打7、奪三振10の完封。特に6回以降はパーフェクトの快投を見せた。準々決勝の天理戦では被安打10、奪三振9、失点5で敗れた。
【3年春】
甲子園(ベスト8):1回戦の花巻東戦で先発し、153球を投げて被安打9、奪三振7、与四死球4、失点4(自責点4)で完投勝利を飾った。
2回戦の明秀日立戦では被安打9、奪三振9、与四死球2、失点1(自責点1)で2試合連続の完投勝利。打席では9回に右中間へサヨナラ打を放ち、3年ぶり4度目のベスト8進出を決めた。
準々決勝の大阪桐蔭戦では、前日141球完投しているため、連投を避けてベンチスタート。5回途中から登板し、1回を投げて被安打7、被本塁打3、自責点8(失点8)で降板も、大会を通じた活躍にスタンドから大きな拍手が送られた。
【最速149キロ】
149キロ(2年秋終了時点):2年夏の和歌山大会3回戦の田辺工戦で1回表に当時最速となる146キロをマークすると、2回にはさらに2キロ更新する148キロをマーク。
2年秋(2021年)11月下旬の練習試合、関大北陽戦で149キロを叩き出した。
【変化球】
スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォーク、カットボール、ツーシーム(カットボールとツーシームは先輩・小園健太の直伝)
【その他】
50メートル走6秒8、遠投120メートル